参加者プロフィール

参加者プロフィール

小中千昭氏
小林雄次氏
中島かずき氏
林宗太郎氏
八木 毅氏
たけうちきよと氏

主な話題登場作品

ウルトラQ、グレート、ティガ、ガイヤ、ダイナ、コスモス、マックス、メビウス、ミラーマン


ヒーローニュース

「ウルトラマンマックス・シナリオライター」たけうちきよと氏インタビュー

ウルトラマンマックス第5話と第6話を著筆されました。「たけうちきよとさん」に同作品に対する想い、設定秘話をインタビューいたしました。

ウルトラマンマックス第5話
ウルトラマンマックス第6話

ウルトラマンマックスを著筆しての感想と設定秘話

物事には一面的な解釈だけではなく、それぞれの視点によって違う見方があると思います。 実をいえば、第5話でのミズキの台詞で、ピグモンに打ち解けるカイトに対して、 「(たとえ良い怪獣に見えても)怪獣を撃退するのが、私たちの任務よ」という台詞がありました。 尺の都合で、このあたりの芝居はカットされましたが。

人間は地上の王として君臨しているかのような錯覚のもとに地球を我が物顔で独占しています。 本当は守るも何もないかもしれません。

考古学者の進藤は悪人ではなく、行き過ぎた学究肌の人間に過ぎません。 ミズキが進藤に向けた言葉は諸刃の剣でもあるのです。

そういえば、もうひとつカットされたシーンでは、新見の素性を語っていました。 彼はオイルメジャーに雇われたトレジャーハンターであり、進藤は自分の夢を実現するために、 オイルメジャーが島のエネルギー資源確保する計画に協力していたという設定でした。

まぁ、子供にはわからなくてもいいし、ヨシナガ教授の推論から推し量れば、 気付いてくれる人もいるかなと思っていました。

コスモディーバの使用も同様で、人間とは高度な知能を備えながらも恐ろしい殺人兵器を造る生き物でもある、 ということを感じてほしかったのです。 奇しくも、このオンエアは、8月6日でもありました。 子供たちやお父さんお母さんには、そういう違和感も含めて感じて考えてくれることがあれば嬉しい限りです。 特撮子供番組の醍醐味って、僕はそこだと思っています。

第5話、6話は序盤戦の折り返し地点。僕に与えられた役割は、 ここらでダッシュというチームの人間性を描くべきだと思いました。

徹底的に島とダッシュマザーとベースタイタンとの三元中継をやりたくて、 黒部さんと桜井さんは丸一日スタジオに拘束されました。 桜井さんには、「言い難いセリフ多いわよ、わたしは喋んなくていいから、黒部君にあげてよ」 と突っ込まれ、黒部さんには「え〜、今、僕が言った“サブジェクトファントム”ってのは、何のことだっけ?」 とすっ惚けたリアクションをかまされ、最後の笑顔では、「僕はね、笑顔には自信があるんだよ、笑顔には!」 と嬉々として演じていただけました。

テーマは、ひとりひとりの心の動きと、怪獣バトルです。 でも、怪獣バトルの大半は、特技監督の鈴木健二さんのおかげです。僕自身、楽しく見ておりました。

脚本とは、台詞を書くだけの仕事ではないので、キャラクターの行動でわかりやすく感情表現をしたいと常々思っております。

ついでに言うと、進藤を演じてくれた蛍さんもノリノリで演じていただけました。 撮影中も「進藤は三回くらい出たいですよね、二度目もまた、ダッシュの邪魔をして、 『また、お前かよ〜!』とか言われて、三度目ではじめてちょっといいところを見せるとかって、まだ、 ムチも活躍してないし!」とお話しされていました。

僕も調子に乗って、「じゃあ、また相棒は新見と同じ顔の別人で、 『どうした、俺の顔になんか付いてるか?』とか言われて、『……いや』とか言ってると、 またそいつも途中でやられちゃったりね!」とか返していました。

最終日も「アイルビー・バック!」と言って去っていった蛍さん、再登場の機会がなくて、ごめんなさい。 エピソードのアイディアは考えていました……。因みに、進藤さんの帽子は自前です。 「いつか役に立つ日が来ると思ってました!」と話しておられました。

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